前回に引き続きインドの人気スポーツのテニス編です。インド現地やローカルでプレーしたい人は必見です。
今回はインドプネのテニスクラブ対抗戦に参加した様子をお伝えします。市内にあるクラブから26チームが参戦しました。年に一度のクラブ対抗戦ということもあり、参加チームのレベルやモチベーションも高いです。
私が所属するODMTからは2チーム参戦、私はAチームのメンバーでした。こちらは1週間前に届いたチームユニフォームです。このデザインは皆でいいね!が多かったデザインになりました。
まずは予選リーグを戦います。リーグ戦は4か5チームで総当たりして、総ポイントが高い上位2チームが決勝リーグに駒を進めます。
チーム数が多いので、予選リーグだけで1ヶ月かかりました。メンバーのスケジュール調整が大変でした(これは日本も同じですね) しかしインドでよくある直前の予定変更はあまりなく、そこはスポーツの共通意識があると感じました。
前日の予定変更は一回だけありましたが、相手チームの家族に不幸があったので、そこは両チームもすぐにリスケで動きました。家族愛の価値観が感じられました。
ODMTチームAの初戦。3月ですが少し涼しい天候で助かりました。私は日本でテニスの大会は何度も出ていますが、インドでは初めて。ドキドキワクワクしながら会場入りしました。集合時間は午前11時。皆遅れることもなく集まり、早速チームエントリーです。
試合会場はデッカンジムカーナという会員制のクラブです。テニスコートのサーフェイスはハードでプレーしやすく環境も素晴らしいです。このクラブでは海外のトーナメントの試合会場にもなっており、日本のプロ選手も毎年プレーしています。
日本でメジャーになっているオムニコートはインドではなくハードか土のクレーコートが主流です。高級クラブはハードコートでメンテも良くされていて、プレーはしやすいです。クレーコートはピンキリですが、かなり荒れているコートが多いので、イレギュラーを前提にプレーする必要があります。
これは別会場での試合の様子。何か異変に気づきましたか?試合中にもかかわらず、犬がコートを横断しています!でも選手は気にせずプレーを続けています。
最初の試合。やはりどんな大会でも初戦は緊張します。硬くなりながらも初戦は勝つことができ、チームに貢献できホットしたのと同時に感謝の気持ちが出てきました。私のパートナー、インドで初めて戦う相手ペアにも感謝です。
メンバーが試合をしている時はコートサイドで応援します。プレーは熱く、応援は冷静にジェントルに行われてました。
リーグ戦は2位で通過。決勝リーグに進むことができました。決勝トーナメントでは2回戦で敗れて、結果は6位になりました。
チームで共通の目標に向かい、目標達成のために全力を尽くすことの心の充実感。そしてそのプロセスでチームとの信頼関係が生まれることへの喜び。私自身の内面にも様々な感情が芽生えていたことを覚えています。
こちらはODMTチームBのメンバー。インドっぽいユニフォームがナイスですね。Bチームは残念ながら予選リーグ敗退でした。でもナイスマッチが多く応援にも熱が入りました。
私は試合はなかったのですが応援に駆けつけました。チームの皆とても喜んでくれました。
私のダブルスペア。ペアは3回くらい変えながら、お互いに一番相性の良いペアを決めて行きました。私もパートナーの良いところ、カバーすべきところ、プレーしながら必死に見極めようとしていました。このプロセスもインドやインド人を知るとても良いプロセスになっていることを感じました。
決勝リーグ後に皆でビールで乾杯です。テニスの後のビールは格別です。ここで今日のプレーの良かったところ、うまく行かなかったこと、などプレー内容を振り返りながらビールが進んでいきます。これは世界共通のスポーツ後の楽しみ方ですね!
そもそも今回私が参加出来たのも、インド人の多様性を受け入れるマインドや、相手を受け入れる心の広さがあったからだと思います。そのおかげで、私も楽しみながらチームと一体感を持ちプレーする事が出来ました。私という人間を仲間に入れてくれたことに感謝です。またスポーツを通じてインド人と気持ちが通じ合う素晴らしさ、時には感情的になってぶつかり合うこともありますが、それもお互いに受け入れ合い、そこから信頼関係も構築されていきます。そのことが何より嬉しかったこと、そして自分にとっての学びでもありました。
スポーツにテニスにそしてインドに感謝です。
今回は以上となります。
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